メバル3型を追う
毎度毎度のメバル話で恐縮ですが,,,。
当地のメバルは回復中期に突入し,今の彼らにとって,労なく口に入るといえども栄養価の低いアミ食いは,もはや無意味。
今,底に貼り付いているのは,今期回復接岸が遅れた茶メのヤセ♀。いくら大きくても味が乗らず,釣る価値なし。
例年今頃は,底層アミから海藻由来の数種のエサへ,すなわち平面から三次元的に徐々に摂餌範囲を広げていくのだが,今年はこれが少ないとみえ,いきなり浮いて暴れている。
春ここしばらくの最初のキーは「風」。堤防や岬先端などの「潮」の青メ狙いでは1発でオワリ→オカズになりませぬ。それに,青メの旬は夏でござる。これまた釣らんでもよかろう。
で,最近私が追いかけているのは,アミ食いを卒業していよいよ回復調子にある茶メの♂のみ。今後どこへ行くかはわかったもんではない浮浪児たちではあるが,今,これが一番旨いメバルだ。
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京都大学の中坊および甲斐という魚類学の先生と仲間たちが,長いこと1種類とされてきた「メバル」を赤(A)・黒(もしくは青,B)・茶(C)の3つの型に分け,胸びれの軟条数の違い(A:15,B:16,C:17)を発見し,遺伝子的にも検証されて,近々,3つの別種として報告されるであろう,というのが最近の当学会で言うところの“メバルビジネス”の展開状況であるが,そもそもこの研究の発端が“釣り人の観察およびその報告”から来ているところがヨイではないか。
ほぼ周年メバルを追っかけるメバル釣り師が世にどれほどいるかは知らないが,数知れぬほどのメバルを,いろんなところで釣っては眺め,どうもやっぱりコレとアレは全然違うよなあ,といった「全体観」,あるいは多くの数を見た経験から生まれる「直感」,というようなものによって,釣り人の疑問は科学の受け皿を得て解析へと向けられた。
むろん,種の分類に限らず,釣りというものそれ自体が,科学と不可分の関係にあることは言うをまたない。というより,自然界が「合理的」にできている以上,それを相手にする“釣り”は,ほぼ科学である言ってよい。そして何よりも,“想像力”がこれを支えている。このしくみが総合的に作用する様を称して“釣りは直感だ”,と言ったりもする。
では科学とはナニカといえば,けして学者が実験データを集積・解析することだけがそうなのではなく,老練な漁師の神業も,中国4千年の整体術や漢方も,想えば膨大な時間と技の継承をつぎ込んだ大きなひとつの実験であった。前回ログでご紹介した「魚付き林」も然り。
“こうしたら,こうなる”,“なぜかは知らんがコレがいい”というような定性的な事実の積み重ねを,より合理的かつシンプルに解説し,より客観性および再現性を付与する補助的役割を持つのが,いわゆる科学である。
従って,世界はすべからく科学性に満ちていると言えるし,また逆から見れば,全てが芸術性を帯びていると言ってよい。これはけして矛盾ではない。
さて,過去ログ「メバルの3型とその味わい」以来,ここであらためて「メバルの3型」に言及するのは,ここ2ヶ月ばかりのメバルの型別の釣れ方を通して,“味”以外の3型それぞれの特徴が,少し見えてきたような気がしたからだ。
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既に過去ログ「境港発メバル事情」シリーズでも述べ来たように,2007秋から2008冬のメバルの行動は,例年に比べて実に変則的であった。
接岸せずに沖で繁殖行動を終えてしまった茶メの♂が回復接岸を開始したのが,ちょうど1ヶ月前の2月上旬であり,このあと3週間ほど2月下旬までは,ごく底層を這うような群れを発生する1㎝ほどの半透明の沿岸性アミ類に餌付いていた。
2月も下旬あたりからは北西の風に混じって南~南西の風の頻度が高まったことに加え,風・雨次第で散発的ながら海水温も上昇したため,例年並みに表層に浮く小メバルが大量に発生したが,今年はこれに混じって青や,茶の23㎝前後も浮き始め,回復途上ゆえに体型にはバラツキがみられるものの,順調に推移している。
そもそもこの時期の当場所に小メバルが沸くのは毎年のことであるが,良型のメバルが浮いたのは過去4年間で初めてのこと。変則的には違いない。
ところが,全部が浮いたわけではなかった。
茶メ♂のアミ食いがほぼ終了した3月中旬,同じ場所の同じ種型であっても底に貼り付いているのと浮いているのがおり,底に付いているのは茶メの♀が主体で♂は混じる程度。♀の場合は2月に底に付いていた♂よりも一回り大型の25㎝前後。これは沖で産卵を終えて♂の後から接岸したもので,むろん痩せている。回復度合いが先に接岸した♂より遅れているので,今の青メや茶メ♂のようにエサを追いかけ回して摂る体力・筋力は,まだない。
一方,今浮いてるヤツはどうかといえば,体の肛門から後方はまだ痩せているものの,肩から中程にかけてはプックラと盛り上がっていて食味も悪くない。全て♂である。もし♀が浮くとしたら,まだ先であろうと推測している。
ま,これらは今後の狙い方に関わることなので,置いておくとして,,,。
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【 出来事 その1 】今期の浮きメバルに関する疑問
この一連の現象のうち,回復接岸した茶メバルの♂は,初期には「追わなくても捕食できるエサ」ここではアミ類を主体に食べていたが,体力が回復するに伴い,徐々に表層のエサであるシラス等小魚類も追い始めた。この“徐々に”というところがポイントで,つまり,潮が表層に小魚を運んできても,これを追えるだけの体力がつくまでは茶メは浮くことをせず,青メのみがこれを追っていたのが2月下旬あたり。そして3月に入り,コンスタントに表層で釣れるようになったメバルを見ると,青と茶が混じるようになっていた,というわけなのだ。
こんなことを喋っていると,巷でよく聞くコメントは,「中・低層の茶,中・表層を動き回る青,その違いでしょうね。」というもの。私もかつてはそのように思っていたのだが,実際には必ずしもそうではないようなのだ。
“青メは表層”,というのは,たしかにわかりやすい。この前の2週間,底層で20~25㎝程度の茶メを釣っていたときでも,合間に強い潮が入れ込んでくると,表層で同サイズの青メが単発的に釣れてはいたからだ。しかも青メは,底層には潜らない。エサを伴う潮と共にワッと来てサッと去る。同じ場所に長居をしない,込み潮の使者だ。
ちなみに3型と釣れ方の全体的な傾向を言うと,
2月上旬から下旬にかけて,極めて底層にへばりついていて釣れていたのは,ほとんどが茶メで赤メが少し。青メはというと,既に述べたとおり2月中旬あたりから表層でチビメバルのライズが続く中,潮が強く利いてきたときのほんの短時間だけ回遊してきてバタバタッと釣れて終わりなので,型は良くてもアテにはならぬ,という状況であった。
それが,2月下旬頃から表層でコンスタントに釣れるようになって以来,赤メは瀬を中心に底にへばりついたままであったが,表層は青メだとばかり思っていた中に同型の茶メが混じり始めたのである。というより,その後,日を追うごとに茶メの割合は増えていき,今や表層付近で釣れるメバルのほどんどが茶メという状態なのだ。
余談であるが,茶メと青メは,生きているときの青メの背が見る角度によって緑色に底光りすることで判断できるわけだが,漁場によっては外見からは判断がつきにくい場合がある。また,小型であるほど見分けがつきにくい。かといって,胸びれの筋をいちいち数えてもいられない。
が,これを持ち帰って下処理課程で鱗を取って眺めてみると,これはハッキリする。
青メの方は,鱗を引いた後の肌合いが,ひげそり後のような寒色なのだ。そして,過去ログ「塩煮の世界」で述べたとおり,調理したときに,その差は更に明確になる。
茶と青を比較すると,茶メの身はしっとりしてコクがあるのに対し青メのそれは堅くパラパラしており味が薄い。茶メの皮は薄くて身との一体感があるのに対して,青メのそれは,加熱すると,身から離れようとするがごとくプリンと堅いのである。
それぞれに活かしようであるが,かつて過去ログ「メバルの3型とその味覚」で,青メの大判は夏に薄造りで,皮の湯引きを添えて食うに限る,と申し上げたのは,この特性にある。
話を戻し,
「ワカランことがあればいろんなかたちで触ってみる」,というのが基本であるから,次は胃内容物の調査などに突入していくのであるが,これによってようやく,メバルの型とそれらの行動特性,および棲み分けのメカニズムの一端が,見えたような結果となったのだ。
たとえば一昨日釣れたのは茶メが2尾に青メが1尾。いずれも23㎝前後で型揃い。15分の間に,同じ道具で,同じ立ち位置から狙った表層付近の,同じ層の同じ誘いで釣れてきたものだ。
当然のことながら,胃内容も同様と思っていたのだが,さにあらず。
結果は,青メの胃の9割以上が3㎝ほどのシラスおよび3~5㎝ほどのアイナメのなど(アイナメの稚仔魚期はイワシ類のような外観で表層生活をしている)で占められていたのに対し,茶メの胃内容は,水温上昇に伴って2㎝ほどまで成長した低層性のアミが7割で,青メの食っていたような小魚類は3割程度にとどまっていたのである。
横にいた青年二人に,釣り方を教えるから胃袋だけくれと頼んで調べてみたのだが,調べた青メ5尾,茶メ7尾とも,全て同様の傾向であった。
更に先日,もっと興味深いことがあって,いよいよ3型の特性が浮き彫りとなった。
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【 出来事 その2 】 場所による同種型の差違
私は外灯のある漁場で,小メバルがライズする灯りの中心部に対して潮下の離れた暗がり表層下で23㎝前後を釣っていた。先週以来続いていた浮きメバルも潮回りが進むにつれて時合いが短くなりかつ散漫な釣れ方になっていたこともあり,もう一人の青年は少し離れたテトラ付近の暗い斜面を探って20~23㎝ほどのを3尾釣って戻った。コチラで釣ったのとアチラで釣ったの。その距離はテトラをはさんだ両側20m範囲。両方とも茶メの同サイズ。
しかしこれが,違うのである。
テトラ周りの茶メは,体に対して目が大きく,回復してきているとはいえ全体的に痩せ型で,コチラの表層茶メは体高があり相対的に目が小さく,痩せているのは体の後方のみ。胃内容はテトラ周りの斜面がアミ類であるのに対し,コチラはアミ7割+小魚3割でこのところの傾向と変わらず。
この時,これまで境港から島根半島で釣ってきたメバルの種型,形態的特徴,釣れ方,胃内容物,等々の記憶が,走馬燈のように脳裏を走った。
たとえば同じ茶メでも,半島の褐藻群落の間から釣れてくる引きの強いやつ。これは,お前はカエルか,というくらい相対的に目が大きく発達している。同じ場所で釣れる赤メでは,あのような違いは見られなかった。あれは何だったのか。
そして,ほとんど隣接した漁場であるにもかかわらず,エサが違い,外部形態(体型や各部の比率)まで違う茶メがいる。どうしてテトラ斜面の茶メは,回復途上にあるのだから,ひょいと20mばかり移動して,なぜ,もっと栄養のある小魚類を捕食に行かないのか。しかも,外観的な違いは,同時期同場所の赤メや青メでは見られず,なぜか茶メだけに起こっている。
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さて,丁寧に整理してみよう
①今期接岸した茶メは,初期には底層の沿岸性アミ類を専食していたが,回復が進むにつれて,表層付近の小魚類に餌付くようになった。底層で釣れていたときには全てアミ類であったのに対し,青メと混じりで釣れ始めたときの胃内容物は,アミ7割,小魚3割となっていた。そして,時期が進むに従い,アミの比率は減り,小魚の割合が増えていった。
②同時期同場所の表層で,小魚類に餌付いていた青メは,回復期の茶メがまだ底層に貼り付いていた時期から,強い潮と共に来遊し,表層で短時間単発的に釣れていた。そして,胃内容物は,9割以上がシラスやアイナメの稚仔魚であって,アミ類はごくわずかであった。なお,青メは底層で釣れることはなかった。
③同時期同場所での底層では,茶メの回復接岸が始まった段階から赤メが釣れていたが,その後,茶メが表層に浮くようになっても,赤メが浮くことはなかった。胃内容物は,底層のアミ類に加え,海藻や岩礁に由来する固着性甲殻類(ヨコエビ類)であった。なお,この傾向は,茶メが浮いて底層で釣れなくなった後も,変化することはなかった。
④茶メが表層に浮いた漁場に隣接するテトラ帯の斜面漁場で同日に釣れた茶メは,同サイズであっても相対的に目が大きく,回復の度合いが遅いように見られた。なお,隣接するテトラ帯から目の大きい茶メが移動してきて表層の茶メに混じって釣れることはなかった。
⑤島根半島の褐藻帯から釣れる茶メは,今回観察されたテトラ帯の茶メよりも,更に相対的に目が大きい。ただし,同場所同時期に釣れる赤メでは,そのような差違は見られなかった。
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【 メバル3型にみられた行動・棲み分け・生活様式の違い 】
以上の事実から導き出される結論を要約すると,次のようになる。
● 赤メは海藻や瀬(構造物)に対する依存度が最も高く,中~低層の海藻や構造物に密接して生活圏を形成し,その範囲のエサを摂っている。形態的差違は少ない。
● 青メは潮に対する依存度が最も高く,表~中層,もしくは一時的に海藻や構造物にも生活圏を形成し,その範囲のエサを摂っている。形態的差違は少ない。
● 茶メは表・中・低層,構造物等,餌を採る手段を最も柔軟かつ合理的に選んでおり,状況に応じて生活圏を変える。赤メのように構造物に強くこだわるグループもいれば,こだわらないで動き回るグループもいる。そして,それら環境に応じて形態的差違が大きいのが特徴である。
● 更に茶メでは,繁殖後の回復に伴い,食べやすい底層性のアミから追いかけて食べる表層性の小魚類に向けて徐々に移行していく。つまり,回復期における茶メの摂餌形態は,個体の能力に応じて徐々に合理的な方向に変化することが推測される。なお,赤メや青メでは,そのような変化はみられなかった。
● 結果として,赤と青は生活圏レベルで完全に棲み分けているが,茶は成長もしくは回復の過程で両方の生活圏に参加している。
ここまでは,わかった。
が,,,
【 悩みは尽きぬ 】
しかし生じる更なる疑問は,,,
ここで得られた事実を見る限り,たしかに茶メはいかようにも摂餌行動およびそれに応じた生活圏を変えている,のであるが,では結果としてその生活様式が外部形態の差違に現れるのは,卵から老成魚までの,どの段階で生活様式が“染みついた”場合にそうなるのか。ということ。
まず,小メバルが毎年一定の場所で湧くところをみると,未成熟期に形質が固定されるわけではあるまい。ここから成長に伴い,それぞれに何らかの出来事があり,それぞれの生活様式およびそれに応じた形態になっていくと推測されるのだが,
しかしそのメバルは,ずっとそこにいて成長するわけではない。季節に応じた離岸・接岸がある。
2週間前には底でエサを摂っていたので眼が大きかったですけど,今週からは表層に浮いてるので眼は小さくなりました,などという器用なしくみのハズがないし,回復期の体型でさえ,いくらエサを食いまくったとて,太り具合でさえ,差が出てくるのに1週間はかかろう。
そうなると,先述した,底のアミ食いメバルとその後に釣れた表層アミ+小魚を食っていたメバルは,全く別の群れなのであろうか。今は,表層茶メが釣れ始めると同時に底層茶メがいなくなったことから,回復過程で底から表へエサを変えたものと解釈しているのだが,たしかに底と表層の茶メの体型は,別の群れかと思うほどに違っているのである。
接岸過程で変わる環境やエサに合わせて態を変える?
つまり,接岸した茶メの,場所による外部形態の差違は,毎年の繁殖~回復接岸過程で形成される???
そんな短期間に?
そしてもうひとつ気になることは,「進化」の問題。
これら3型が,その生活形態において,一部は重なるけれども異なる行動生態,あるいは生存戦略をもってサバイバルしていると。特に茶メは行動に伴い様々に外観の態を変えるとすると,それでは「進化」の過程として,赤・青・茶の,どれがどれに分化していったのか。
固定したところから多様化したのか。逆に多様の中から固定化していったのか。そして,今現在,どの課程にあるのか。一般進化論でふつうに考えれば順応性の高いものから派生して固定化し,遺伝的に隔絶されていくと考えがちだが,そうなると胸びれの条数との関係はどう解釈できるのか。茶17本→赤15本,青16本。軟条が少なくなるメリットなんてものは考えにくいし,これは退化???。 あるいは逆に,赤・青→茶???。
魚類学のレポートでは遺伝的にそれぞれ分離しているというのだが,実際に釣ってみると,3型としての外観的要件を満たしていても,その生活において,青のようにふるまう茶や,赤のように暮らす茶が存在することも,また事実。分化する前の昔の名残が生活に出ている???。 ワカランなあ~,はははのは。
でも,感触としては,形態を柔軟に変える「茶」の謎を追っかけること。これがこのテーマを紐解くカギになるのではないかと思っている。
といったようなことで,アレコレ悩ましいですね。
メバルの世界が奥深いのは釣りだけではない。こうなってくると,もうあくまでも学術的ロマンですな。我々人間の第4の欲求,すなわち“知りたい”というヤツだ。
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【 メバル3型とワタクシ 】
でも,それよりなによりも,これまで過去ログでも述べ来たとおり,メバル3型には明らかに食味上の大きい違いがあるということが当方最大の関心事。こちらのほうが,やはり優先されるのです。
従って,メバル3型とワタクシの直接的な関係は,
ひとつの海から,
① 3型ごとに,それぞれ一番旨い時期に一番旨いサイズを選んで釣る。
② 混在している中から3型を釣り分ける。
③ そのための見識と技術を体得する。
というようなことで,これすなわちメバル釣りにおける「オカズ釣り道」の極めるべき道の果てであろうと思う次第。
こんなことが想定可能なのも,同場所で同時に3次元的に漁場を探れるメバルの疑似餌釣り=メバリング,ならではのこと。いろいろ使えてスバラシイですね。
ウエカツは所詮は食い気かよ →そのとおり。
食で自然界とつながってこその自分だ。
だからこそ,個として必要量を獲り,必要以上を獲らない。またそれが続けられるようにモノゴトを追求するし,それをわかった上で釣り方を変え,漁獲圧を調節する。
数やサイズを他人と競うような風潮とは無縁。相手はサカナだ。そして自分だ。
いずれにせよこの3型を追うテーマはオモシロイので,また何かわかってきたら続報いたしましょう。釣技の向上にもたいへん役立ちますしね。
今日のところは,これでおしまい!
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